最近、面白い本を友達に勧められアッという間に二冊平らげました。『心の病を抱えた現代人がふと立ち寄る伊良部総合病院神経科でのお話。病を抱えてその病院に行ったのに、そこの神経科医 伊良部一郎はもっとヘンテコだった。ろくにカルテも作らずビタミン注射が大好き。悩みの相談にものってくれない。もはや患者と主治医どっちがヘンテコなのか、一体なにが正しいのか良くわからなくなって、でも患者は何故かすっきりして病院を後にするという、可笑しくもあり現代社会を皮肉った物語でもあり』そして今、そのヤブか名医か分からない伊良部総合病院神経科 伊良部一郎博士の所に行こうかどうしようか迷っている人が居ます。その人は携帯のバッテリーが減るたび焦るそうです。一つ目のバッテリーが突然にパッと消えた時、カウントダウンが始まります。二つ目が消えるのはそう遠くはないでしょう。ほら…。そして残された三つ目はバッテリーの減りをあおるかのように赤く光り、僅かな電池で動く携帯から聞こえてくる相手の声さえも太く、ゆっくり、延びて、聞こえる…と思ったら最後、画面には終わりを告げるメッセージ。『充電してください』ここは電車。出来る訳ないでしょう?ガックリ…。…と、バッテリーが減るたびにこのストーリーを踏むのかと思うと、その人は毎度いても立っても居られないそうです。同じ症状はi-podでも出ます。あ、赤く光らないだけマシだと言っていました。デジカメもそうです。でもデジカメの場合は液晶画面がデカ過ぎてバッテリーが減るスピードがあまりに速いという事が立証済みなので、既にあまり持ち歩かなくなってしまったそうです。バッテリー表示が何故ダイナミック三段活用なのか。十段活用位にしてくれればもう少し心の準備が出来るのに。バッテリー表示。それは終わりに向かうカウントダウン。こここれが酸素ボンベだったら!?ウウウップ、アップ、グフッ、ゴボゴボゴボ…携帯出来そうにないものを携帯出来るようになったから便利なのに、なにやらこの人はいらんものまで携帯してしまっているようです。伊良部先生、どう思われますか?※『イン・ザ・プール』『空中ブランコ』奥田英朗(文集文庫)尚、『バッテリー』は本編とはなんの関係もありませんので御注意下さいませ。
『バッテリー』
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當間里美 jazz dancer / tap dancer / choreographer
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