Dance Space Wing 主催公演 Wing Bell vol.3が終演。同時に、1992年に発足したWing全公演に幕を降ろしました。
何から呟いて良いか分からないのは毎度の事だけど、今回ばかりはとてもじゃないけど語り尽くせぬ思いでいっぱいです。
かと言って、もう語り尽くせぬほど散々語ってきた訳で、もう思い残すことはないと心に誓っていた自分ですが、最後の最後袖から、この瞬間を駆け抜けたダンサー達の居る舞台に一歩足を踏み入れた瞬間、私の胸の奥の糸がフワリと揺れるのが分かりました。
そこから正面、客席を向いてからの光景は今までの何とも違う初めて見る景色でした。目の前には向き合う観客の皆様。そして背中には未来を見つめる若きダンサー達。360度何かに包まれたような空間。それから視界が霞んであとはただ、この光景を一生忘れまいと五感を使って感じることに必死でした。
27年。
WINGは27年もの間、猛スピードで駆け抜けて来ました。それぞれの歴史をぐるぐると巻き付けて、様々なドラマを生み、育て、放って来ました。そのWINGは、2020年3月20日をもって閉館します。
残り3ヶ月。ここで育った私たちがここで、この場所で、血と汗と涙の染み付いたあの床を使って伝えることが出来るのは、あと3ヶ月。自分がクラスを出来る数を数えればあとわずか数回。後に続く者達に私は何を伝えられるだろう。きっと特別な事は何もない。今までのように踊りと向き合う事しかできない。この場所を己の魂に焼き付けて、未来に進む。
そんなことを考える、2019年師走。
演出部。舞台監督 華の3トップ。右から、相馬さん、狩俣さん、川原さん。WING27年の軌跡を共に歩み、まさにWINGを土台から支えて下さったスタッフ陣。この強靭な3人がWING最後の舞台に集結して下さった意味。私達が舞台で流した涙も、失敗も、喜びも感動も、全てを受け入れ育ててくれた方々。この写真を見るだけで、私の目はまた霞んでしまいます…
踊りたい。
たったそれだけの夢を追い求め、このスタジオの門を叩き、何も持たず何も知らなかった自分をここまで育ててくれたWING。残り3ヶ月。当たり前にあったその場所に私は何を思うのか、今は全く想像がつきません。昨日、目の前で緞帳が降りるその瞬間に感じたそれは、今はまだ胸にしまっておきます。
最後まで、この仲間達と共に駆け抜けたいと思います。
Dance Space Wing Last stage Wing Bell vol.3 2019
重い任務を背負い最後まで貫き通した此度の演出 小嶋、演助 タニグチ。制作 ベネ、佐久間。お手伝いの皆さん。舞台スタッフの皆様。振付、出演の先生方。ダンサーのみんな。そして、WING代表 小林先生。
本当に、ありがとうございました。
そして、お疲れ様でした!!
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