八月

暑い暑い日本の夏。大人になった今でも、それぞれの思い出が昨日の事のように蘇ることでしょう。５年前、10年前、20年、30年、そして64年前の夏の出来事も。季節が運んでくる太陽の暑さや、風や、匂いや、虫の音。肌で感じるそれらすべてが、忘れちゃダメだよと教えてくれてる気がして、そして私は記憶が眠る真っ青な空を見上げます。それぞれの夏。思い出の夏。暑い暑い、日本の夏。『故郷』作曲　岡野貞一　　作詞　高野辰之兎(うさぎ)追いし　かの山
小鮒(こぶな)釣りし　かの川
夢は今も　めぐりて
忘れがたき　故郷(ふるさと)如何(いか)に在(い)ます　父母(ちちはは)
恙(つつが)なしや　友がき
雨に風に　つけても
思い出(い)ずる　故郷志(こころざし)を　はたして
いつの日にか　帰らん
山は青き　故郷
水は清き　故郷