今日のタップダンス部

先週に引き続き、今日もSUJI TAPがやってきた!案の上、ただのタップダンス部で済むはずがありません。なにせ4時間ぶっちぎりなもので、Tシャツは搾れるくらいになり、鏡は曇っていました。TOTの二つある扇風機はもはやなんの役にも立たず…。これだけ言ったらどんだけ凄いことをバカスカ踏んでたんだ!?と思われるでしょう?いやいや早とちりしてはいけません。もちろんSUJI TAPの貴重なレクチャーで事は進んだのですが、別にすごい技を練習していたわけではないのです。同じステップを、気がついたら延々踏んでいました。ほんとです。しかもシンプル。4時間やって、練習したステップは多分ほんの2~3個だったような気がします。それでも時間が足りないくらいです(あとは集中力の問題になってきますけど)。いやはや、自分がダンスを習い始めたときもこんなだったかなぁ…と、古い記憶を辿ってみたりしますが、タップってやつは本当に止めどころが分からない…。で、今日やっててひとつ思ったのですけどね、タップって足で音を鳴らすってのが必須条件ゆえ、ついつい足だけで動きを追おうとしてしまうのですが、足首だけのコントロールでやろうとすると、まず早さに着いて行けない。早さについて行けないってことは全部(この場合一音一音)に力が入っているから。だからこの『ちから』ってやつを抜いてあげれば早さについて行けるし、まず音が滑らかなんです。で、この力を抜くってのを一体どうしたらいいのかっていうと、全身でコントロールするしかないんですね。足首の上には膝の関節、その上には足の関節、その上には腰、その上には上半身。それらがクッションとなって体重をコントロールし、末端(この場合、足首)に行けばいくほど力を抜く事が出来る。おやおや。まったくもってダンス的な話になってしまいました。理屈でいったら3分なんですけど、それを身体で理解するには余裕で4時間かかるっちゅう話。音が足の裏のどこで鳴っているのかを理解したら、あとはいかに滑らかにドレミファソを弾けるか。それをコントロールするのは紛れもなく全身の体重と力の抜き差しだっちゅう話です。ほかにこんな楽器、ないですよね。それがタップだと思うんです。でもま、それがすぐに出来りゃ苦労はないわけで。タップだけに限らずあらゆるものの究極はやっぱり力のコントロールでしょう。力を抜くってことは、力を入れる事より数百倍難しい。だから、一カ所だけに捕われず、全身に耳を傾けて訓練する必要があるんですね。と、4時間もあればあれやこれやと色々考えることも出来ちゃうわけで、今日は参加してくれたSUJI TAPのお陰で一番大事なゼロの部分とじっくり向き合う事が出来ました。ざっす。こちとらタップダンス部、まったくなにが起こるかわかりませんね!

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當間里美 jazz dancer / tap dancer / choreographer

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