2020.3.18(wed)今日で、わたくし25年間誠心誠意努めて参りました、ここDance Space WINGでのレッスンが全て終了しました。
一週間前からソワソワしてしまって、今日わたしはいったいどんな気持ちになるんだろうって、ずっと考えてました。
これまで、本番の為にあれだけの時間を割いても一瞬で終わってしまう舞台というものを幾度となく踏んで来ましたが、今日という日もまた儚く、そして当たり前に過ぎて行ってしまいました。最後の最後、本当の最後には、踊っているみんなをこの目に焼き付けたい! でもみんなと一緒に踊りたい! どうかこの時間が永遠であってくれ! そんな気持ちが入り交じってぐちゃぐちゃになりました。最後のコンビネーション僅か1分半の間に、もしかして背中に感じるみんなに25年前の自分を重なり合わせ、一緒に走り抜けていたのかもしれません。結果、25年経った今もぐちゃぐちゃで、ただ踊りが好きで、知らない自分を知りたくて、ひたすら踊ってる自分がいました。みんなと一緒に。
この床を介し、ずっとずっと長きに渡り闘って来たみんな。そのひとつひとつの魂が重なり合って、今日という日を終えることが出来ました。
数えきれないほどの作品を創って来ました。その度に真摯に向き合い、その世界を表現してくれたダンサー達。まだまだ未熟な私に一生懸命食らい付き、着いて来てくれたダンサー達。私は振付師、指導者でありながらたくさんの事をみんなに教えてもらい、そして育ててもらいました。創る人、踊る人。教える人、学ぶ人。表裏一体。ふたつでひとつ。ひとりでは見れない景色をたくさんたくさん見せてもらいました。25年間WINGで見て来た景色や匂いや空気、そして人間。ここWINGで、たったひとつ踊りで繋がった私達は、これからもきっと繋がって行く。25年間そうだったように。
怒鳴り、叫び、泣き、笑い、人の持つあらゆる感情をフル稼働させて、たったツーカウントに命かけて、何度も何度も何度も向き合って、2時間なんて到底足りなくて、出来なくて悔しくてスタジオを後にして、でもまたチリチリと騒ぎ出す胸の奥が収まらなくて、また明日恵比寿に来る。
ムダと分かっていてもレッスンしないと気が収まらなくて、自分に負けるような気がして、そしてまた明日恵比寿に来る。
時に闘志を剥き出しにして怒りのまま踊る。隣の楽しそうなあの子を横目で見て凹んで、だからまた明日恵比寿に来る。
そこには言葉を交わさずとも、踊りと向き合う2時間がありました。ここに来れば嫌でも踊り、そして踊りが自分に語りかけてくる。言葉を遮断したはずが、身体が自分に語りかけてくる。私にとってWINGのレッスンは、自分と向き合うそんな2時間でした。
ウソなんて付けない。鏡を突き抜け前を見据える。それしか出来ない。いつまでも手探りで確信なんてなく、それでも25年間ここで教えてこれたのは、応答してくれるみんなが居てくれたお陰です。慰めの言葉なんかじゃなく、背中をドンと押してくれるみんなが居てくれたから。だからわたしは鏡の前に立っていられました。
25年前に出会っていても昨日出会っていても、その必然に違いはありません。わたしは今日ラスト1分半の必然の中に強くそれを感じました。
大切なのは時間の長さではない。強く結び付き過ごした時間の濃さ。その一瞬一瞬の連なりが今日という日を儚く、当たり前に終わらせてくれたんだと思います。だから今日という一瞬は、また明日へ続いて行くと信じています。必ず。
Dance Space WING に関わり25年間、本当に本当に、ありがとうございました。
言葉が終わらないけど、この辺で終わります。
終わりたくないけど、終わります。
いつだって自分勝手のLIFEですが、See you againとちゃんという為に、終わります。
ほんとうにほんとうに、ありがとう。
WING spirit forever.
そして、
See you again !!
里美
2020.3.18(wed) Dance Space WING 里美Last Lesson
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