成人

我がビューティー姪っ子が成人式を迎えました。おむつを替えて散歩に出たらぎゃんぎゃん泣かれて、片手にベビーカー、片手に姪っ子、両手をぷるぷるしながらこっちが泣きたいのをこらえて歩いたあの日。踊る私を時々冷ややかな目で見て、でもボソッと、いいんじゃない？と、照れた口調でコメントしてくれたあの日。物事を斜め４５度で見ながら分厚い本を片手にビジュアル系ミュージックを聴いていたあの日。一緒に髪を切りに行ったあの日。クラスの男子が子供に見える...と、お茶しながらグチを聞いたあの日。晴天の今日、晴れ着に身を包んだ姪っ子は、まぶしすぎて直視出来ませんでした。私が芥川賞ばりの文学小説を書くぐらいの文才を持っていたら、めくるめく表現で今の彼女を文章に書き綴ったでしょう。完全に、親バカ。そんな彼女に送った言葉。全力で遊べ！全力で学べ！全力で駆け抜けろ！ウザいぐらいの全力攻撃。でもコレほんとう。いま全部チカラを使っても無くなることはない。『若さ』というチカラは無限大。人間皆平等に与えられた『若さ』というチカラ。はち切れんばかりのエネルギーをたくさん放出してほしい。全力で！あ。でも自分が二十歳の時、もちろんこんなことみじんも考えていませんでした。(笑)必死すぎて周りなんかなんにも見えてなかったし。でも今、無限な光に包まれてる姪っ子を見て、なんだか私までワクワクドキドキするのは何故でしょう。無限のチカラ。可能性。今も、これからも、ずっと！成人を迎えた全国121万人の皆さん、おめでとうございます！

作：姪っ子（中学一年生の時）