もしも

さてさて、まさかの台風到来の中、いよいよ本番が近づいて参りました『CLUB SLAZY 3』。この現場は、何故かもう10年くらいやってるんじゃないかって気分になる。ん?ナンデダ?ナンデダ?(笑)本番間近の稽古場はすったもんだ。これも毎度の事(笑)。そう、時間はいくらあっても足りないのです。
このカンパニーはね、ホントに一筋縄じゃいかなくて、大きな声を出さなかった日が無いってくらいアクティブ。芝居も、ダンスも歌も。創ってるこっちは眉間にシワもたくさん寄るしお陰で目ん玉痛くなるし、そして何故か腹筋抱えてバカ笑いもたくさんする。とにかくね、ドラマが其処彼処とたくさんあるんす。芝居にまつわる繊細な問題から、社会という得体の知れんデッカい何かまで、ちっちゃい脳ミソかき集めてみんなで解決する。キャストもスタッフも。それはまるで、家族みたいだ。家族という表現が果たしてこういう場合適切か分からないけど、なんだろう、年齢やキャリアが違う中、それでも一人一人の顔がちゃんと見えてくる瞬間というか、創ってる人間も演じてる人間も同じ土俵で飯を食い、同じ時間を共有する中で見えてくるものを必死で掴もうとする様が、泥んこになりながらひとつのコミュニティを創ろうと成長していくそれと似ていて、小憎たらしい瞬間もたくさんあるけど(笑)、それがなんだかとっても愛おしく、そして頼もしく嬉しく思える。やりたいことをやっている充実感とはウラハラに、「誰の為に」を見失わずにやって行くことは以外と簡単じゃない。そして一番見失っちゃ行けないのは、その先の自分。だからこそ今あるこの時間を大切にするし、当たり前じゃないこの環境に感謝する。だからゴールは、ココではない。ただ、このことについて深く考える事が出来るこの今が、私にはとてもとても有難く思えて仕方がないのだ。そしてそれが何故かも分かっています。キャストを愛し、役を愛し、スタッフを愛し、作品を愛する、他の誰よりも人間くさいアノ人だから。類は友を呼んじゃった。幾つになっても、きっと泥んこが似合う私たち。彼女との出会いが、長い年月を掛けて私をまたひとつ成長させてくれた気がします。ん?コレまさに、CLUB SLAZY。ムムム。
P.Sてかね、一言言わせて頂きますが、もしも私がオトコだったらまさかのLAZYど真ん中、絶対狙いに行きますから! ご覚悟!笑!

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當間里美 jazz dancer / tap dancer / choreographer

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