東アフリカツアー2011、無事終了しました。タンザニア・マラウィ・エチオピア・ジブチ、二週間で4ヶ国を廻ると言う今回のツアー。移動距離、気候、環境、それは思った以上に過酷でメンバー皆 体力気力との勝負でした。 今回が初共演だったメンバー、初めての土地、現地で出会う人々、初めてずくしの今回の旅。37歳にして、おそらく人生最初で最後であろうアフリカの地に降り立った私はいったい何を思うのか、自分自身とても興味がありました。
実感としては未だ信じられず、教科書で教えられたアフリカのイメージそのままと、近代化した都市とのギャップにただただ驚くばかり。しかし人々はとても人なつこく優しい人達で、早くもこの過酷な大地に当たり前に生きる人々の逞しいエネルギーを全身に浴びる事となります。
文化交流を目的とした今回のツアー。最後に訪れたジブチという国は今回初めて日本の芸術団が降り立ちました。日本の太鼓を観るのも初めて、更にタップダンスというものを観るのも初めてだったそうです。最終日には日本の援助により創られた学校の体育館で公演が行われ、集まった沢山の子供達はこれ以上無いキラキラした目で観ていました。 そんな彼等を間近に見て思いました。ダンスは所詮外国の文化だとげんなりしたあの時期を乗り越え、5年前に出会ったタップダンスと言う、これまた黒人の魂の文化を取り入れ、この歳にして未だ手探りな私は、ここで出会った子供達と幾分の変わりもないと…。
若い頃抱いていた外国への憧れや嫉妬が、いつの間にか日本への尊敬に変わっていく瞬間はいつなのでしょうね。2011年突然訪れたこのようなチャンスが未だ信じられませんが、もっと若い頃に経験していたら、私もきっと違った感想を抱いていたでしょう。でもこれは偶然であり必然。あそこで出会った子供達と同じ様に『今』でしかありません。 空ばかりを眺めていたあの頃から、いつの間にか目線は等身大になり、そして足元へと向けられていました。踏みならすアフリカの大地を見ながら、続く日本への思いが益々強くなったのは言う間でもありません。 今回、ツアークルーの安全と健康を第一に最後までツアー同行してくれた国際交流基金の阿部さん。出発前日のSimply full of Tap 公演に引き続き、ここでも素晴らしい照明を見事に施してくれた小宮さん。タンザニア・マラウィ・エチオピア・ジブチ、各国の日本大使並びに公使、日本大使館職員の皆さん。現地スタッフの皆さん。本当に本当に沢山の方々にお世話になりました。日本と世界を結んでいる彼等の存在を間近に知る事が出来ただけでも、こんなにこんなに貴重なことはありません。本当にありがとうございました。 そして、東アフリカツアーの為に結成されたメンバーのみんな。通称:なでしこJAPAN(笑)。わずか一ヶ月前に出会ったとは思えない奇跡のメンバー。彼女達だったからこそ、この過酷な旅を乗り越え大きな足跡を残して来る事が出来ました。本当に本当にありがとう! そして最後に、今回の東アフリカツアー『ブレンドラムス』の大黒柱レナードさん。最後まで妥協の無い演奏、パフォーマンス、全8回公演はひとつとして同じ演奏はありませんでした。階段を駆け上がる様に私達をより一層の高見へと導き、一振り一発に込められたあの和太鼓の響きは、今回見た景色以上に忘れられないものになりました。本当に本当に、ありがとうございました!そして、お疲れ様でした!
ばんざーい!
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