あれから…

タップダンスの魅力は何ですか？と聞かれたら、多分100個くらい答えられるかもしれない(笑)。それくらい、タップダンス、そしてそれらを取り巻く環境から受けた影響は大きかった。自分がこれからも踊り続けていく過程で、通るべき道だったと思えてならない。もしあの時タップをやってなかったらダンスを辞めて山に修行に出ていた。そのくらい、私にとってタップダンスを始めるということは精神的修行、改革でもあった。

今まで自分が信じ得て来たものを一度粉々にしたくなって、一心不乱に練習した。いいのか？本当にこれでいいのか？怖くなっては自分に問いかけて、それでも今知らないと一生後悔すると思って、最強タップダンサーを目の前に無我夢中の日々…。
気が付いたら五年が経ってた。人生も佳境に入ってから（！？）の五年は本当にあっという間だけど、私自身が目を覚ますには十分な時間だった。その事を感じたのは、踊っていた時。タップじゃなく。
五年を経て、自分の通ってきたダンス人生をちゃんと振り返って見れるようになってた。この五年が長いのか短いのか、それは私のものさしでしか計れない。けど、それでいいんだと思う。

再び走り出す為のガソリンは大事に使おう。今度は自分だけのためじゃなく、まわりもちゃんと照らせるように大切に熱く熱く灯そう。自分がそうしてもらったように。