とてもじっとなんかしていられなかった。体中の血が騒いだ。MJに「踊れ」と言われているみたいだった。MJの曲で死ぬほど踊ってきた。腹の底に響くようなビートを全身で感じながら、彼がやっているスタイルを研究し、振付けを研究し、パフォーマンスを学んだ。しばらくMJから離れた時期が続いた。そして今年の夏、何故か再び彼のCDを手に取り、また踊ってみようと思い起った。ズンと身体に染み渡る瞬間を感じた。『これだ!』と、重たいビートを身体中が喜んでいた。クラスのみんなには「MJに敬意を」と伝えた。その一週間後に、彼は逝ってしまった。ダンスの素晴らしさ、音楽の素晴らしさ、エンターテイメントの素晴らしさを教えてくれたと同時に、世の中の恐ろしさも教えてくれたMJ。そこに生きた彼の人生は、私含め世界中の人達の人生の中に生き続けるだろう。
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