インプラント紀行

忘れた頃にやってくるインプラント紀行。この度、第二回目手術が無事執行されました。いやはや、いい加減この田園に囲まれた大学病院に通うのにも慣れてきて、今回はかなり余裕をかまして診察台に横になった…のが甘かった。前回埋め込んだ土台。今日はこの土台を一回掘り起こして…ということは歯茎をもう一度切開して頭を出し、そこに芯(ボルト)を入れます。私は診察台に寝て、パッとあのまぶしいライトが付いた途端目を瞑ってしまいます。御陰で頼るは耳のみ。今日もまたカチャカチャとなる金属音が行ったり来たり。さすがにリズムに変換する余裕はある訳もなく…。麻酔を5~6ヶ所打ち、その注射の痛さに気が遠くなりそうなのを堪え、いよいよ切開・・!?先生は渾身の力でしばらくグリグリカチャカチャと私の奥歯と格闘しておりました。いったい私の歯茎ちゃんはどんだけ切開されてるのでしょうか。想像は膨らむばかり。麻酔をしてるから痛くないと分かっていても、どうしても緊張してしまうのは気の弱さでしょうか。手足の指達は色んな方向へ向いてストップしています。そう、白眼向いてタップ練習してる時みたいに…。先生は相変わらず渾身の力でギリギリグリグリ、ゴリゴリカチャカチャ。グリグリはネジを回す音。ふぇんふぇい…も、もうわたひのあごがぐぇんかひでふ…それから先生は作業をしながら『ヨシっ』と一言。縫子さながら糸を捌いているようです。終わった‥。張りつめていた全身の力が抜けました。先生に鏡を渡され見てみると、直径5ミリの金属の芯が顔を出しています。おやま~これはなんとも不思議な光景。何かのスイッチみたいに思わずポチッと押してしまいたくなるような丸いボルト。周りの歯茎もきれいに収まっています。いやいや先生。ありがとうございました。でも今回は力が入ってしまってちょっと疲れました。でも第二回目、無事終了して良かったです。そして本日先生まとめの一言。『はい。え~と今日はね、多分だいぶ血が出ると思うのでね、あまり動かないようにした方がいいかもしれませんね。鎮痛剤、もらったらすぐ飲んで下さいね~』あ、あの、先生…私これから踊るんですけどぉ…とは言えずに、ハイ、といって薬をもらい病院を後にしました。つづく。

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當間里美 jazz dancer / tap dancer / choreographer

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