生還

遂に、ボルトがズボッと私のアゴに装着されました。成功です。ただいまお口は半分しか開かず、ヴイダインゼリーをチュウチュウと30分かけて吸い終わった所です。麻酔がね、程よい麻酔加減で術後は完全千鳥足。だから車椅子に乗らして頂きながら病室を移動。体中がフワフワしながら、眠いっすね~眠いっすね~むにゃむにゃ…そればかり連発してしまいました。肝心の手術は一時間くらいだったそうです。いやはや、本当に貴重な経験をしました。ムームーみたいのに着替えて、歩いて手術室に入るのですが、まずやっぱり手術室ってのは厳かでコワい。10畳くらいの広い部屋の真ん中にポツンとベットがひとつ。いつもは白衣にアディダスの靴をコーディネイトしている担当医も、今は緑の服に身を包み、両手を開いて胸の前に。横にどうぞと促され、ババッと2~3人の先生に取り囲まれ、そこいら中に色んなもんを取り付けられました。どうやらそのひとつに麻酔薬が隠されていたようで。『…頼むからメスは私が完全にオチてから入れてくれよ…』そう心の中で拝みながら、次はなんだと眼球をキョロキョロさせていると、それは突然聞こえてきた!?『は~て~しなぁ~い やみのむ~こぉに~Wow~Wo~♪』ええっっ!? ミスチル!?これには私、寝ていた頭もムクッと起きました。『ふふふ。あれ?曲、ない方がいいかな?笑』えっ、あ、いえいえいえ。ミスチルはガンガン流して行きましょう。そう、音楽が、ミスチルが、ね、あった方が、ね?と、みんなでひと笑いしてなんだか良くわからないけど和やかな雰囲気になった所で、『でも…どうせ音楽流すのならJAZZ MUSICが良かったわねぇ…』なんて軽く眼をつむったら、顔にシートが掛かってアッという間に手術が始まりました。手術中は先生達の会話も聞こえるし、ミスチルも聞こえました。手術が終わって肩を叩かれ眼を覚まし、『ふぅ~眠いっすね~眠いっすね~むにゃむにゃ…』と相成るわけでございます。今は若干前倒し気味に痛み止めも飲んだので、うずきはしますが支障ありません。腫れてもいません。ただ、わたくしお腹が空いております。水はたらふく飲んでます。カレーが食べたいです。カレーが食べたいです。

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當間里美 jazz dancer / tap dancer / choreographer

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