ご飯粒

皆さん。「ご飯粒」を覚えてらっしゃいますでしょうか。そうです。いつか私のアゴに付着するであろう「ご飯粒」達・・・それがいよいよ現実味を増してきました。先日三次元ＣＴの撮影結果を聞きにまた大学病院に行って来ました。見事輪切りにされた私のアゴ。「これはやはり神経と非常に近いですねぇ。ということはやはり神経障害のリスクは非常に高くなります。神経というのは、皮膚や筋肉の再生と違い、非常に回復するのに時間が掛かります。損傷で済めば回復するのに１～２年。完全に傷が付いてしまえば神経麻痺はずっと残ります。あ、いえいえ。筋肉神経とは違うので、口に含んだ水が飛び出ちゃうとか、笑ったときに顔が動かないとかそういうことではありません。あくまで触ったときに感じないとか、痺れているような感覚、あとはご飯粒が付いていても気付かないとか。あ、はい。手術は外来でも出来ますよ。でも、術後は物も食べれないし、ともかく腫れます。あと痛みも出るでしょう。なので入院されるという選択肢もあります。はい。もちろん砕いて取り出します。これだけ大きいですからね。アゴの骨も削ります。全身麻酔の方がいいかな？あ、でも抵抗ありますよね。それは考えましょう。わたくし共も、あくまで確率の問題でしかお話しできないのでね、やってみないとなんとも言えないのですが、とりあえず今は痛みもないようなので大丈夫ですが、将来的に悪さをしない保証もありません。いま抜くか抜かないかは當間さんご本人の判断になってしまうんですよね。あ、勿論私も抜いた方が良いと思いますが、色んなリスクを考えたときにね、即答は出来ないと思いますが。どうでしょう？」え？どうでしょう？あ、あの、ちょっと待って下さいね。いま耳のフタを開けますのでね。え～と、まずご飯粒ですよね？それからえ～と、ピュ～っと水は出ない・・・あとは、あ、そうだ、砕くんです。大きいから砕いて削るんですよね。そして全身麻酔で入院して痛くて腫れてご飯は食べれない・・リスクが確率で問題が保証だから、将来的に即答は出来ないのですよね？？？？ね？ね？ね？あの、一応私人前に出たりしたりするときもあるのでご飯粒が付いたままとか、あの、神経とかあんまりよく想像が付かなくて、いますぐ抜くか抜かないとかすぐにお返事が出来ない・・・あ、即答ですね、即答が出来ない・・・あ、確率なので・・・「じゃ、當間さんちょっとね、お口の中みせてもらいますね。はい、倒しま～す。ん？これ、左下奥。おや～これちょっと気になりますねぇ。親知らずは右下でしょ？これ、ホラこの左下。痛くない？これ、ほっとくとヤバイなぁ。右下の親知らずよりこっちの方先治療した方が良いと思いますよ。はい。じゃ當間さんね、しばらく通院してもらうことになると思います。え～と次の予約いつが良いですか？８月の～・・・・」あああの・・・先生・・・私は即答が出来ないと・・・そして私はこの日、先生の解説料、いえ診察料１７０円を支払い、かなり重い足取りで今後長く通院することになるであろう大学病院を後にしたのでありました。みんなならどうしますか？？？どうかお知恵を・・・・（本気泣）