突然ですが、比喩表現って面白いですよねー。例えば、「自分の事は棚に上げる」。会話がヒートアップした時に良く出てきます(笑)。たなにあげる…って… 知らん顔で棚の上にちょこんと正座して乗っかってる自分を想像して下さい。サザエさんに出てきそうなひとコマですよねー。失笑です。「竹を割ったような性格」。皆さんご存じの通り、竹は人を表しています。その竹がスパッと割れる様を性格に例えるなんて、私の想像力が何処までも広がってしまいます。割れると思って斧を振りかざしたのに逆に刃が割れてしまった!?…とか、堅いと思っていた竹は実はグニャグニャだった!?…とか、斧を振りかざす前に竹が自ら割れた…とか。比喩はどんどん広がります。面白い。「石橋を叩いて渡る」。こちらも同様、性格を比喩したもの。叩きすぎて割れちゃった…とか、叩く道具から探す…とか、叩くなんて邪道。猛ダッシュ…とか。……マンガです(笑)。まだまだいっぱいあるけど、この比喩表現を面白くするのは、なんと言っても元々のイメージを知っていればこそです。しかもそれがシンプルな例えであればより想像しやすく、時には直接説明するより分かりやすかったりします。こうして想像することによってモヤッとした会話にババッっとイメージが膨らむ。イメージが膨らめば、もっと会話も膨らむってもんです。そういえば、日本語は擬音語の種類がすごく多いんですって。種類が多いってことは、それだけ表現の幅も広いってこと。例えば、雨が降る音を「ザーザー」「しとしと」「ポタポタ」。風の吹く音を「ビュー」「ピュー」「ゴォー」「フワ~」。これまたイメージが全然違います。ちなみに、よく漫画本などで沈黙が訪れたときのひとコマを「シーン…」と表現しますが、あの「沈黙」という音のない世界を文字で表現した第一人者は、手塚治さんなんですって。へぇ~~~~~。
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